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ピーナッツしんじの講演

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どもーはじめましてピーナッツしんじです。

僕は、jive君と中学校のときからの同級生で、タイプは違うんだけど、何だか気があって今だに仲良 くさせてもらっているんですけど、

何年か前に共通の友だちと「最近jive見かけないけど、どうしてるんだろうね」なんて話をしていた時に、人づてに「jiveが脳の病気で手術したらしい。」ってことを聞いて、

その後しばらくして退院したってことを聞いて、jive君の家にお見舞いがてら遊びに行った時に

「ちょっと脳の病気、グリオーマって病気になってしまって、医者の話ではもしかしたら5年位で死んでしまうかもしれないって言われたんだ。」

なんてことを言われたときに、自分は健康で、特には人生について熱く語れと言われても、何も語ることが無くて、苦労してきたって言っても乗り越えられる苦労しかしていないし、

命があったからここまでこれたし、何て言っていいか分からなかったんですけど、あの時彼はまだ落ち込んでいたのかな?、すぐに自分の部屋を片付けて、

苦しんで暴れて死んだ時の遺書とそうでなく、おとなしくそのまま死んだ時の遺書、2通を残したんだって話していて、後は自分の生きてきた記録を何かに残したいんだ、って言ってブログに残していきたいんだっていって、

あれから1年位経つんですけど、そのころから今も少しずつ連絡を取りながらいるのですが、

僕が感じたのは、クロロさんにしろjiveにしろ、いまは障害があっても働きたいんだって、働きたいから仕事を探したいんだけど、障害があるからってことで仕事がないから、

そうした時にjiveは自分で障害者の働く場所を作るんだ。そして僕が自分で仕事を取ってきて障害者と仕事をするんだ。残された人生でやり残すんだってjiveが言っていて、

それでその案を提案したら12ヶ月で200万円の予算をとったんだ。だから12ヶ月は死ぬわけにはいかないんだ。って。

そのために外回りをして仕事をとって、でも、脳をやすめなければいけないから短時間しかはたらけなくて、限られた時間のなかで自分の生きている中でやらなければいけないことがたくさんあって、無駄な時間が全然ない。

ほんと忙しいけど、すっげえ楽しいんだって言ったとき、俺が最初にお見舞いに行ったときより確実に声に力があって、

その時正直その時に俺が感じたことを、jiveにも電話で伝えたんですけど、

「脳の病気になっちゃって余命宣告されちゃってるって言えばそうなんですけど、こーオマエ脳の病気になっちゃったけど、すっげえいい人生を送ってるな」

「いや、自分もそうなってしまったんだけど、ほんとにすごい無駄のない時間、人生を送っていてすごい実感してるんだ。」ってことを電話の声で聞いたときに、

自分は命とか考えたことないんですけど、人生とか命とかって、どんだけ生きたかってことじゃなくって、どんな人生を送ったかっていうのがその人の全てっていうか、

どんだけ長く生きても、なーんもしないでふらふらふらふら……

ま、昔ちょっと、話がそれちゃうんですけど、昔テレビで見たんですけど、あ、自分あまりテレビとか見ないんですけど、たまたまテレビをつけたニュースで取り上げられていた話題なんですけど、

大阪の方かどっかでホームレスの人たちが住んでいた場所を撤去されちゃうみたいな話を取り上げられていた時に、それを支援する団体みたいなのがいて、

その人たちの人権を守るために一緒に抗議するんだ。みたいなことをやっていて、なんか、ま、それはそれで素晴らしいのかもしれないけれど、

ちょっと自分が感じたのは、jiveとかそのほかこー、働きたくてもなかなか思うように働けない、生きたくてもなかなか思うように生きられないっていう人たちがいる中、

やっぱホームレスの人たちっていうのは、やっぱり、まあ、寒い中でも暑い中でも、こー自分で生きていけるだけの、こー恵まれた体がある。

そーいう、なんかもー生きることっていうか働くことをぶん投げちゃっていて、もー好きなように生きてる。そんな人たちにも人権があるのかもしれないけど、

やっぱjiveとか、一生懸命生きてる人間を知っている自分からすると、やーホントぶん投げちゃって生きてるんなら、そんなこと言うんじゃねーよ。って。

それで支援している人たちは、その人たちを支援したり、本気でその人たちを思うんなら、頑張って生きていけるための場所を探してあげたり、こうぶん投げちゃわないで頑張っていけよ。

みたいなことを言えば、もうちょっと違うんじゃねぇかなっなんて感じたり。

で、結局その、公園かなんかから立ち退きみたいなことになって、こう警察とかとこう衝突した時に、すごい勢いで衝突しているから、こんだけのパワーと、こんだけの力があるんだから、どんなことがあっても生きて行けんじゃないかな?って思って。

どんだけ辛いことがあったのか知らないけれど、生きることをあきらめちゃうんじゃねーよって、そう思ったんですよね。

で、今回もこう人生について語るみたいなことで、「ピーナッツしんじくんもなんか語ってくれ」って言われたけど、

自分ちょっとわかんないんだけど、友だちがこう頑張ってると、俺もこうなんか励ましてやりたいなっていうか、

うん、少しでもこう強く生きて欲しいっなてことを言えたらいいなって思って、今日ここへ来た訳ですが、

さっき、クロロさんが一生懸命こう自分で書いた原稿を読んでたのを見て、やっぱりクロロさんも自分で言ってたけど、やっぱ働く場所を失ってしまった。

とか、働きたくてもちょっと厳しいんだみたいなのがあるところで、今、jive君が、こうそういう障害者の人たちにも働ける場所、障害者の人たちが働く仕事を取ってくるってこう頑張ってるんで、

クロロさんのためにも彼は頑張ってくれます。クロロさんも働ける仕事を取ってきて、その場所を作ろうと頑張ってくれています。

だから、クロロさんにも、まだまだあきらめずに、最後の最後まで頑張って欲しいですね。はーい。

だから僕なんかも、特にやりたいこともやったし、遊びたい遊びもやったし、こうこんなところでマジメにこうやって言うような人間でもないですけど、

好き放題生きて、ほんとに、ま、いろんな苦労はしたって言っても、まあここまでこれてる訳ですし、かといって、

この先、jiveは5年って言われてっけど、俺だって今日この帰り、事故で死んじゃうかもしれないし、いつ死ぬかはここにいる人達みんな、分からない訳ですが、

今日ここでクロロさんの生き様やらこれから語ってくれるjive君の生き様をこう見たりとか、

そんな中でやっぱり自分の命を、いつ死ぬか分からない、最後の最後、最後の一味まで死ぬ瞬間に長いとか短いとかじゃなく、「最高の人生だったな」って言えるように、

jive君も電話で「オマエ病気になっちゃったけど、すっごい良い人生送ってるな」って言った時に「自分でもほんとにそう感じてる」って言ったその一言に、自分はやっぱ勇気付けられたっていうか、

俺も何でもいいからもう自分が死ぬ瞬間に、「俺の人生最高!!」みたいな、そう思えるようにしたい。そう思えるように、このまま人生送りたくないっていうか、そんな風に思っています。

だから、jive君にはほんとにいろんなものをもらってるっていうか、ほんとに自分には無いものをもっているっていうか、

ほんとにここにいる人たちみんな、自分があと5年くらいしかいきられないって言われたら、はっきり言ってこの先どうして良いかわからない。

っていうか、この先どうしよう、みたいな。このまま人生ぶん投げちゃうっていうか、あとは好きに生きればいいや。みたいな、

俺だったらなっちゃうかもしれないし、でもそんな中で、残された人生の中で、そういうものを残して最後まで生きたいんだっていう彼の力、そういうものを受けて、これから自分も人生っていうか命を大切にしていきたいって思います。

ほんとに今日、全く訳のわからない知らない人たちの前でスピーチさせてもらうっていうか、まぁこの場をかりてちょっとjiveに頑張れって言ってやりたいっていうか、

そんな感じで、だから電話で僕がjiveと話していた時に、「この病気は記憶がちょっと飛んでしまったりだとか、物忘れをしてしまったりだとか、そんなことがあって、クロロさんも今辛い状況で頑張ってるんだよ。」って言うから

「じゃあ、病気ってことを忘れないのかよ。自分が病気だってことを忘れちゃったりしないのかよ。」って聞いたんだけど「残念なんだけど、それはあんまりねぇんだよな。」って言ってたんですけど、

でも、jiveはまだ「頑張る」っていうその気力をまだ捨てられてないし、「生きるんだ」っていう力があるから、クロロさんの目標になるように、クロロさんもjiveの目標になるように。

残念なんだけど、まだこのグリオーマって病気は、世界で1件もまだ治ったって例が無いんだって言ってんだけど、

でも世界で1件も例が無くったって、jiveが初めのその1件目になっちゃえよ。って言ったんですけど、「もちろん自分はそのつもりで病気と闘ってんだ。」って言ってたんですけど、

お互いがお互いに目標になるように最後まで病気と闘って、最後まで思いっきり生きて欲しいです。

それでももしjiveが俺より先に死んじゃったら、俺がその彼の意思を継いで、目んたまくり抜いてでも、俺がそのjiveの代わりに生きます。

だからもし、俺が先に死んじゃったら、俺の意思を継いでjiveには頑張って生きて欲しいです。

今日、ここで皆さんの前で話させてもらって、途中までほんとは色んな原稿を考えてきたんですけど、何かもう色いろ考えない方が良いのかなって思って、ぶっつけ本番の方が良いんじゃないかなぁ?って思って、

あの、今日ここで慣れないスピーチをさせてもらったんですが、あの、緊張する中、クロロさんのお友だちも京都から来て、ちょっと緊張してたんですけど、ちょっとクロロさんのお友だちの椅子がぶっ壊れちゃって、(*1)

それでちょっと緊張が和らげたなっていうか、ほんとに、でもほんとに友だちのためにはるばる来てくれるとか、そういう人生っていうか命というか、ほんとに長いとか短いとか、いつまで生きられるって言うんじゃなくって、

最後まで二人にはほんっとに頑張って欲しいと思います。あんまり慣れないスピーチだったのですが、ほんとに今日はありがとうございました。

(*1:クロロ96さんの公演中に、京都からはるばる来てくれたご友人の中のおひとりが座っていた椅子が、バリバリバリっと壊れる事件が発生)

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