余命・運命(トシ)
こんにちは。余命宣告のメンバーになって初めて記事を書きます。
余命・・・なんですが、結局これって皆さんお一人お一人この世に生命を受けた時に決まってるのではないのかなって思います。
自分は脳腫瘍と約8年前に分かりました。これは自分の運命だったのかもしれません。
もちろん最初はグレードⅡと言う事と良性だろうということもあり、当時は余命と言う事をあまり深く意識していませんでした。
一昨年再発が分かりその当時は「何故」としか思えませんでした。というのも最初の手術で全摘出はできていなかったものの、一応良性だったということ、術後一度だけ痙攣発作があってから、後放射線治療をしました。その後約6年間ほとんどと言っていいほど自覚症状がありませんでした。それで自分ではその他は全く症状が出ていなかったからです。
でも結局は、残存腫瘍がジワジワ発達してついには悪性となり、最も最悪なグリオーマグレードⅣと分かってしまいました。
現在はテモダールでの治療をしていますが、この抗がん剤もかなりの高額で、毎月10万円前後費用がかかってます。
でも、今現在では、仕事も復帰して、毎日健常者と変わらず、一日フル稼働してます。そのお陰で、テモダール代も自分で支払う事もでき、両親や親戚などにも迷惑をかけていません。
でもこの状態がいつまで続くのか、またいつ再発するのか、それは誰にも分からない事なのです。
脳外科の先生でも分かりません。
やはりこれって運命なのでしょう。再々発したときこれも運命だと言う事。
また自分より後々脳腫瘍だと分かった親戚のおじさん。手術は大成功だったのですが、約半年後に天国へ行かれました。
それに、つい先日、親戚の方が、脳腫瘍ではなかったのですが、脳動脈瘤で天国へ行かれました。
この方は、最初肩が痛い、とか目が見えづらいといった症状があったそうですが、初めからただの肩こりだったり、それから来る視力の低下なんだと思われたようでした。
自分がもっと早く大きな病院へ行くように強く言えば良かったのですがそれも出来ず、いざ手術という前に動脈瘤が破れ、その後約2週間でお亡くなりになりました。
後々思うのですが、もし自分がもっと早く大きな病院へ行くように勧めていれば・・・なんか思うのですが、もし大きな病院へ入っていても同じだったのかも知れません。これは後になってから言えた事なのですが、やはりこうした運命だったのかもし れません。
【能力も、才能も、富も、そして健康もすべて神から与えられたもの。年を取っていけばそれも無くなっていきやがて神に返さなければならない。
命も与えられたものだからその時が来たら返さなければならない。最後に残るのは信仰・希望・愛その中で永遠に残るのは愛。
愛は神様、最後はそこに帰る。聖書の中に神のなさることはすべて美しい・・・偶然なんて一つもない。神様が会わせて下さったような感じ。】
これは2年くらい前にある方のブログの中で見つけた文章です。
今、自分はこの中で一つの希望を持ってます。グリオーマでは余命13ヶ月前後といわれてますが、もうその倍以上生きています。もちろん個人差というのはあるでしょうが、現在のテモダールが自分にすごく適合しているのかもしれません。
今は一日一日を大切にして、最後は神の元へ行かなければ行けないのですが、その日までを精一杯生きたいです。
その一つとして、少しづつですが目標を立てています。
・現在は6週事の診察ですがそれをクリアーしていくこと。
・未だ出会えていない大切に思える人(恋人)を探すこと。
・後どれだけ生きられるか分からないけど、まだまだ小さい愛犬(チョコ)の成長を見届けること。
犬は平均14年とか15年生きます。もちろんそれまで一緒に生きられるとは思えなのですが、一日でも一緒にいたいと願ってます。
(トシ 2009.7.20)