病気になってから変わったこと(jive宇都宮)
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病状、という点では、左脳と右脳が逆なだけで、クロロ96さんと僕の症状は似ているので、その他、具体的なことを書こうと思う。
まず、友だちが減った。
僕は28歳で発症した。周りの友だちは「仕事が忙しい」「子どもが生まれた」などの時期だ。
やはり、流れている時間が異なると、関係も疎遠になってしまう。第一、僕は、電話が苦手だし、どこかに外食へも行けないので、友だちづきあい自体が難しい。相手の名前も忘れてしまう。
仕事関係でつながっていた友人とは、さらにその傾向がある。
相手も気を遣ってしまうのだと思う。
昔からの友だちは、時折、自宅を訪ねてくれる。メールや手紙をくれる友だちもいる。
僕は寂しがり屋で、いつもたくさんの人とつながっていないと不安な性格なので、今でも、こうしてつながりを持ってくれる友人たちに、感謝している。
また、家族が健康に気を遣うようになった。
スポーツジム通いは、かつて僕の趣味だったのだが、今では、仕事で忙しい父を除く、家族全員が会員になっている。
健康に投資することの大切さ(病気になって失うものの大きさを考えれば、ジムの会費や、そのために費やす時間は決して惜しくないと僕は思う。ストレス解消にもなる。)、そして「ひとり倒れたから、あとの人は出来るだけ健康を維持しよう」という空気を、言葉にはしないけれど、感じているのだと思う。
「病気になってから変わったこと」というテーマをクロロ96さんからもらって、何を書こうか、ずいぶん悩んだ。
なぜなら、「僕」は何も変わっていないからだ。
「50歳になっても、気持ちは20歳のころのままなんだよ」
と50代の人が言うのを僕は何度も聞いたが、それと同じ発想だと思う。
からだの衰えはあるが、僕自身は、特に変わっていない。
ただ、周りの人の、僕に対する接し方、は明らかに変わってしまった。
「病気のことを心配している」以上の、『変化』が、あると思う。
それが、悪意に基づいた『変化』ではないからこそ、苦しくなることがある。感謝すべきことだからこそ、何も言えなくなってしまう自分がいる。(jive宇都宮)